私も備蓄水を誤解していました。
備蓄水について誤解している人は、多いと思います。
千葉県富津市で、台風15号の被災者にペットボトル水が配らました。
そのうち約1800本が賞味期限切れでした。
千葉県富津市は、
市民からの指摘を受けてお詫びします。
『飲用ではなく生活用水として使ってほしい』と
呼びかけます。
備蓄水を誤解!賞味期限切れのペットボトル水は飲める!
出展:https://news.yahoo.co.jp/
私も備蓄水を誤解していました。
賞味期限切れの解釈も誤解していました。
引用
2019年7月29日付の熊本日日新聞では、
熊本市が、ほぼ賞味期限切れの130トンの備蓄水に困っており、
花壇の水やりや、足を洗うなどに使っていると報じている。
引用これは、賞味期限切れの水は飲めないと思い
備蓄水とし、生活用水に使用する内容ですね。
この備蓄水に誤解が生じています。
「なぜ賞味期限切れの水は十分飲めるのに賞味期限表示がされているのか?
ほとんどの人が知らないその理由とは」
ペットボトルの水に表示されている賞味期限は、飲めなくなる期限ではない。長期保管中に水が蒸発し、
表記してある内容量を満たさなくなるため(計量法に抵触するため)、
の内容量をきちんと満たすための期限である。
もちろん、直射日光や高温・高湿を避けるなど、
保管がきちんとしていたことは、飲用するための前提条件である。
が、ただでさえ水が不足する非常時には、
五感で味を確かめて、飲用として使うことは十分可能だ。
2018年7月3日付の産経新聞の記事
「賞味期限を過ぎたペットボトルの水は飲めるか、飲めないか?」の中でも、
ミネラルウォーター協会事務局長が、
「水の賞味期限は、表示された容量が確保できる期限です」と回答している。
前述の東京新聞の記事によれば、
ペットボトルに表示されている期限は2018年4月とのこと。
まだ過ぎてから1年4ヶ月程度だ。
賞味期限は、品質が切れる日付ではない
ペットボトルの賞味期限については、
関係者しかわからないのは仕方ないかもしれない。筆者も、食品メーカーに長く勤めていたのに、
ペットボトル水の製造メーカーと契約して仕事をするまでは、
知らなかった。
だが、それ以外の食品や飲料に関しても、「賞味期限」のことを、
「品質が切れる期限」だと誤解している人があまりにも多い。たとえペットボトルの水の賞味期限が切れていたとしても、
それは「美味しさの目安」が過ぎていたにすぎない。
品質が劣化しやすい、
日持ちがおおむね5日以内のものに表示される「消費期限」とは違う。
消費者も、行政も、メディアも、賞味期限を誤解している現実
今回、千葉県富津市に「期限を過ぎたものを配ったのでは」と指摘したのは市民だった。そして、それを受けて、「このような事態を招き申し訳ない」とお詫びし、
「飲用しないで」と呼びかけたのは行政(市)だ。その事態を報じたのがマスメディア。
消費者(市民)も、行政も、マスメディアも、全員、
「賞味期限が何たるか」を誤解している、ということになる。
本来は、消費者自身が、賞味期限の意味を理解していなければならない。
消費者が理解していなかったとしても、
行政が、市民から指摘を受けたときに
「この賞味期限というのは、品質が切れる日付ではなく、美味しさの目安なんですよ」と
説明できなければならない。保管条件さえきちんとしていれば、
が確認の上で、水不足の事態の際、飲用として使うことはできる。
賞味期限が過ぎたものを「誤って配った」と報じたメディア。
記事を書いた記者も、この記事を通した責任者も、
賞味期限の意味をきちんと理解しておられないのだろう。
災害時は、停電や、需要と供給の齟齬(そご)などにより、
どうしても食品ロスが出ざるを得ない。
だからこそ、限りある水や食料は、
できる限り、人が飲食するために使ってほしい。
マスメディアが十分に報じているとはいい難いが、
千葉県の台風15号の被害は甚大で、
飲食品も十分にあるとはいえない。
まだ十分に飲める水は、飲むために使ってほしい。
そして、世界を見渡すと、真水を使えない人が、
まだ8億人近くもいるのだ。
私も知りませんでした。
賞味期限が切れた水は、
飲めないと誤解していました。
この情報は、災害現場において
かなり貴重な情報ですよね!
賞味期限切れのペットボトル水は飲めるんです。
命を守るために必要不可欠な水。
賞味期限切れの水を無駄にしないように
これからの災害に控えて
備蓄しておくのも一つの手段ですね。
ネットの声
賞味期限切れの水は飲めるので台風など非常時に捨てないで!消費者・行政・メディア みな賞味期限を誤解(井出留美)- Yahoo!ニュース
— 博多新快速 (@cf680c2b1f) September 13, 2019
これは知らなかった。
ウチのペットボトルの備蓄水も、賞味期限が切れてから結構無理して飲んで、買い換えていた。 https://t.co/l3ZKK3hLnW
知らなかったです!
— むぎ (@muginooyado) September 13, 2019
我が家の備蓄水も賞味期限切れたものをどうしようか悩んでいたのでとても参考になりました。https://t.co/qOOCIm8GJ8
賞味期限が内容量の変化だからいけるいける的な備蓄水がペットボトルの話、結局いつまで飲めるんだろ
— oppappi (@oppappi112) September 13, 2019
備蓄水の賞味期限切れたものも捨てない様にしましょう
『消費期限と賞味期限の違い』
期限表示には「消費期限」と「賞味期限」があり、
品質の劣化が早いものは「消費期限」、
品質の劣化が比較的緩やかなものは「賞味期限」を製品に記載します。
味の素KKの製品は、すべて「賞味期限」表示です。
ただし、開封後や決められた方法で保存していない場合には、
期限前でも品質が劣化していることがあります。
『賞味期限』は、美味しさの目安で、しかも安全係数で短めに設定されています。
日本では、賞味期間が3か月以上あれば、賞味期限の日付を省略することが出来ます。
ペットボトルのミネラルウォーターの場合は、
賞味期間が1年以上、長いと2年、あるいは5年のものもあります。
ですから、賞味期限が切れたペットボトルの水は、
備蓄水として置いておくのも良いかもしれませんね。
賞味期限が過ぎているからといって、
『もう飲めない』ものだと決め付けないようしましょう。